空手道・糸東会について

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空手道

空手道の練習には、仮想の相手を眼前に想定して一人で演技する形を基として、二人で行う約束組手、また自由に競う自由組手などがあります。技は突き、蹴り、打ち、当て技が主ですが、投げ技、逆技に至るまであらゆる攻防の技があります。型は本来1人で相手を想定して演技するものですが、数人から数百人の団体でも場所さえ許せば一緒に練習できます。基本や形および鍛錬も一人で練習できます。
このように空手道は、自分の体力や意志で全身武器のごとく強固に鍛えられますし、またその反面、目標に応じて健康増進のため、また女子は護身と美容のためと、老若男女問わず練習することができます。
(岩田万蔵「糸東流空手」より引用)

空手道は現在、国内では国民体育大会(国体:日本スポーツ協会主催)の正式種目として参加しています。また世界中にも普及しており、世界空手連盟には約180か国が加盟、2020年の東京オリンピックの正式種目として採用されました。今後も空手道が継続してオリンピック種目として採用されることを目指して、現在でも世界中の空手道関係者が活動しています。

糸東会

糸東流開祖摩文仁賢和は、首里手の大家・糸洲安恒について糸洲派を学び、後に那覇手の大家・東恩納寛量に東恩納派を学んだ。
中学卒業後警察官になった後も、地方に隠れた首里手、那覇手以外の形・技法について模索し続け、松村派、新垣派などの各派を修め、空手以外には琉球古武道の棒術、釵術を学んだ。
それら全ての技術と精神を融合、融和させたものが糸東流空手道である。
その技法上の特徴は、単に突き蹴りだけでなく、投げ、逆技といった技術をも含み、まさに総合武道の様相を呈する。
また、「守・破・離」(基本を忠実に・それを応用し・そこから独立する)という言葉に代表される様に、形という基本を守りながら、それを応用し、組手と結び付けていくことによって作り上げられた分解組手などに、その奥義までをも修めることが出来るように体系ずけられている。
また、精神教育に重点を置いた開祖摩文仁賢和は「君子の拳」を標榜し、円満な人格の形成・向上を目指した指導を行った。

1934年(昭和9年)に糸洲、東恩納両師の頭文字を取り「糸東流」を名乗って以来、大日本空手道会、全空連結成に際して日本糸東流空手道会としての活動を経て、1964年(昭和39年)に「全日本空手道連盟糸東会」が発足。日本はもとより世界へと広がり続けている。

1997年4月には待望の本部道場が埼玉県朝霞市に完成。会員の指導は勿論、指導員の為のレベルアップ講座なども行っている。
また、世界各国へ向けて糸東流空手道を広める為の指導にも積極的に取り組んでいる。

1993年には「世界糸東流空手道連盟」が結成され、日本国糸東会、パンアメリカン地区・アジア太平洋地区・ロシア地区・ヨーロッパ地区を中心に約55カ国が加盟しいる。国内では支部登録数400支部を超え、今後もより一層の発展が期待される。

また2020年に開催される東京オリンピックに最も出場が期待される女子形「清水希容」選手、男子組手-67kg級「篠原浩人」選手は糸東会所属であり今後の活躍が期待される。

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